石井桃子展

今日(火)はずーっと行きたいと思っていた世田谷文学館の石井桃子展に

やっとのことで(11日に終了)行ってまいりました。

子供のころ大好きだった「3月ひなのつき」の絵本作家であり

「百枚のきもの」翻訳)は幼い日の私の心をつき動かした大好きな絵本。

・・・「百枚のきもの」は石井桃子が90歳代になって

訳し直し「百枚のドレス」として出版されているのも初めて知りました。 

 もちろん 石井桃子さんといえば「ノンちゃん雲にのる」の作家として

「くまのプーさん」や「ピーターラビット」の翻訳や

「ドリトル先生」、ブルーナの「うさこちゃん」シリーズなどの

翻訳家として有名ですし

バージニア・リー・バートンの「せいめいのれきし」「ちいさいおうち」

などの訳や 「シナの5人きょうだい」「100まんびきのねこ」など

私も大好きだった絵本の翻訳もしていらして本当に日本の児童文学

絵本の世界に大きな功績を残された方です。

 彼女は2008年に101歳で亡くなられたのでその間1世紀

日本の重要な人物たとえば犬養毅の犬養家や、そうそうたる文学者達

(菊池寛、井伏鱒二、太宰治・・・)との

かかわりも深く(下訳をしていたり)たまたま児童文学の世界に

いたとはいえ彼女の一世紀にわたる歴史は日本の文学の歴史であり 

ある意味日本の歴史ともいえるのではと思いました。

  

 好きだ〜楽しい〜おもしろい と思える絵本に出会える

幸せな子供時代を送ることは 豊かな感性をはぐくみ その後の人生にも 

大きな影響を与えるのではないかと思います。  

 「豊かな想像力をはぐくむ」絵本 今の子供達は心ゆくまで

楽しんでいるのでしょうか・・・・? 

 ゲームはゲームで否定はしないのですが・・絵本は

ゲームに心奪われた子供(大人も?)達にとっては 刺激のない

あまり魅力のないものとして感じているのでは・・と心配になります。

また comics の魅力に絵本はとって代わられているのでは・・

とも思います。 

 でも お母さん(お父さん)に読んでもらう本物の絵本は

本当に楽しく豊かなひと時を子供に与えてくれると確信します。

 こんな閉塞感のある今の時代であるからこそ 子供達に

そして親達にも 心から絵本を楽しむゆったりしたひと時を

持てるといいと切に願います。