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August 13, 201810:24雑草エレジー
僕が生まれた時、

空の高さに憧れて

空の青さに恋をして

大きくなろうと思ったんだ。

大地の水と栄養をもらって

僕はひとりで育ってきた。

大きくなりたくて頑張ってきたんだ。

踏まれても、踏まれても

根っこを伸ばし、茎を伸ばし

葉っぱに陽を浴びて

この世界の一員になろうと

懸命に耐えてきたんだ。

なのに大きくなればなるほど

嫌がられる。

草取り、草むしりの洗礼を受けた。

ただ僕はひそかに根を深くのばし

生きのびる術を知ったんだ。

せめてタンポポに生まれれば

春には花をつけられたかもしれない。

せめてクローバーに生まれれば

四つ葉🍀を探す遊びにつきあえたかもしれない

カッコいいミントなんかに生まれれば

アイスクリームの横にちょこんとおよばれ

したかもしれない。

爽やかな飲み物に浮かんでいたかもしれない。

だけど、だけど、僕は名もない雑草で

母から名前を教わったかもしれないが

懸命に生きるのに名前は何の意味ももたず

ついには自分の名前も忘れてしまった。

暑い日には草取りもお休みか、、

早朝や夕方が恐ろしい。

ただ僕は一生懸命生きているだけなのに

大きくなろうとしているだけなのに、

僕が立派に育った姿を見て

ここの家の人は苦々しい顔をして

僕たちを見る。

あ〜もっと長く楽しく生きていたいのに、、


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